GOGO!ちびセイロンくん!

□みっかめ(いち)
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真夜中。
辺りは静まり返り、微かに虫の音が聞こえるのみだった。
さあて寝ようかと、布団の中に潜り込み、明かりを消そうと電気スタンドのスイッチに手を伸ばしたところで、あたしの部屋のドアを、誰かが、こんこんこん、と三度、小さくノックした。

「はあい?」

あたしは、こんな時間に誰だろう、と怪訝に思いながらも返事をする。するとややあって、小さくくぐもった様な、可愛らしい声が返って来たのだった。

「…我だ。セイロンだ」

セイロン?
こんな時間に如何したんだろう。
取り敢えずドアを開けてやる。と。

「…ッッ!!!!」

あたしは思わず顔を真っ赤にして絶句する。なんとそこには、今にも泣きそうなのを我慢するかのように口を引き結び、痛々しいほどにぎゅうう、と枕を抱きしめて、あたしを見上げる、パジャマ姿のちびセイロンの姿があったのだった。





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みっかめ
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