GOGO!ちびセイロンくん!

□ごじつだん
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後日談。
シャオメイちゃんは、セイロンが元に戻ったことを報告すると、心底つまらなそうな顔をしていた。
セイロンが小さくなっていた三日間。極力他の仲間たちには会わないようにしてたから、色々と問い詰められたりもしたけれど、セイロンが「修行の旅に出ていた」と真面目に言うと、何だか言いようのない説得力があったらしく、皆納得してくれたようだった。(なんで?)


これで、全て元通り。
いつもどおりの生活が、再び戻ってきたのだ。

あたしは、今更だけど、ちょっとだけ惜しいと思っていた。

「小さいセイロンも可愛かったのになあ…」

セイロンに、聞こえるか聞こえないかの声でぼそっと言うと、セイロンにはきちんと聞こえていたらしく、セイロンはふむ、と唸った。少し考え込んでいたかと思えば、セイロンはおもむろにあたしを抱きしめた。

「ひえッ!?」

だからそういうことは突然やらないのー!と抗議の声も無視して、セイロンが言った。

「そんなにも子供が好きなのであれば、我とそなたの子を産めば良いであろう」

それは、満面の微笑みだった。
嘘は一言も言っていません、という素晴らしく爽やかな、笑み。

「え、ちょ、待って、セイロンッ?」

その満面の笑みが、あたしの顔に近づいてくるもんだから、あたしはより一層慌てて。

「ちょっと待ってって言ってるでしょーーー!!!!」

と言いながら軽く突き出した拳(巷では右ストレートとも言うらしい)でセイロンを卒倒させたのだった。




あたしが「ちびセイロン」に再び会える日は、まだまだ、先のことらしい。

めでたしめでたし!





GOGO!ちびセイロンくん!【完】
 

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