花束

□あなたの一番
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クリスマス前にして、望美お姉ちゃんがイケメンを沢山連れて帰って来た。

お姉ちゃんの話によると、源平時代にタイムスリップしていたらしい。

子どもの頃は魔法や妖精を信じていたし、魔法少女にだって憧れていた。

でも、もうそんな歳ではない。

正直信じられない話だ(妖精は信じてるけど)。

でも、幼馴染の将臣君や、譲君もお姉ちゃんと同じこと言ってるし…。

何より、弁慶というめっちゃイケメンに極上スマイルで説得された。

「おはよう、カナ」
「おはよう、白龍」

冬休みに入り、私は有川家へと足を運ぶ回数が増えた。

ちょっとした逆ハーレムを楽しむために。

「今日神子は?」

白龍は神様らしい。

しかも、お姉ちゃんの。

「朔さんと買い物だって」
「…そう」

あ、しょんぼりしちゃった。

「…白龍は私と過ごすのは嫌?」
「ううん、嬉しいよ!」

白龍が神様だとかそんなの抜きで綺麗だと思う。

背格好からして、大人なのに言動は純粋無垢だで、正直だ。

そんな姿を見る度、やっぱ神様なんだろうなって思う。
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