□それなりの代償
1ページ/7ページ

彩羅様20000HITキリリク 人出・媚薬裏






ほんの出来心。あの規格外で自尊心の高い匂宮出夢が無様な姿を見たいとか、ちょっとした好奇心。その筈だった…



それなりの代償



右手には500mlの水が入っているペットボトル。左手には高濃度の催淫剤。この二つを混ぜ合わせれば、見た目は無味無臭ただのごく普通の飲み物、だが立派な媚薬になる。
狙うはもうすぐこの部屋にやって来るだろう匂宮出夢。さぁ、とっとと来い、卑怯な手だと言われようとお前の悔しそうな顔が見れるのならばやってやろうじゃあないか!

「来い、出夢…!」
「来たけど、何か?」
背後に、いた。

「うえあぁあああっ!!」
「熱烈な歓迎有難う零っち!嬉しいなぁ、僕の事待っててくれたんだね、うれぴー!ぎゃはははっ」
そのまま押し倒され羽交い絞めにされる。痛い痛い痛いと叫んでも何処吹く風。あ、窓が開いている。あそこから入りやがったな。

「いい加減離せ、出夢!俺の首が折れる!!」
「ああぁん、ごめーんっ、つい僕嬉しくてっ」
うねうねと動きながらぺろっと俺の頬を舐めながらやっと離れる出夢に溜息が漏れる。もう慣れっこ、と大人になれる程ではないが離れた事に対しては安堵する。舐められた事は腸が煮えくり返りそうだが。本日拘束衣のアイツはヒラヒラと裾をはためかせながら高笑いをしながら不可思議な踊りを舞っている。
突然出夢が品のない嗤いと踊りを止め、机の上にあるペットボテルを凝視している。俺の心臓がドキリと跳ねる。怪しまず飲むだろうか?チラリと俺を出夢を見ると意地の悪い笑顔を浮かべながらペットボトルの横に座る。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ