宝物〜

□菖蒲さんから〜
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…あぁ……どうしてこうなった
オレは今日も普通にしていた。アクセルにちょっかいなんて出していない
多分
何故不機嫌なんだ

「アクセ「自分が何したか分からないとか言わないよね?」

この恐ろしさは身に染み付いている。
あれだ、メンテナンスサボって大破した時にマジギレしたエックスの様な…いや、それより怖い
今なら波動拳の方がまだマシだと思える
これはヤバいぞ
「…おれが何をしたっていうんだ」
「そう…別に僕なんてどうでも良いんだね。もうゼロなんか知らない!!!!」
「アクセ…いや、ちょっ……アンノウンアーマーは止めてくれ!!!!見つけれなくなる!!!!」
透明になったアクセルの気配は無くなった
どうやら去ったらしい
…何かしたか?
別にアクセルに対して嫌がらせもしていない
それにどうでもいいなんて一言も言っていない
まるで見捨てられた女が吐く様な台詞だ
……見捨てられた?
いやいやいや、おれは見捨ててはいない
辺りを見渡すと数人のレプリロイドが大丈夫ですか?と聞いてきていた
大丈夫なわけが無い
アクセルも理由も見当たらない
約束ごとでもしていたのだろうか………
「どうしたんだい?さっきからぶつぶつと」
「エックスか…」
「さっきアクセルの怒鳴り声が聞こえたけど何したの?」
「さっぱりわからん」
「最低だね☆死ねばいいよ」
「え、ちょっ…エックス!?」
「さっさと思い出さないとイレギュラー判定出すよ」
「せ…せめてヒントくらい何か無いのか!?」
昨日は何一つ変わらなかった日だった
どう捻っても出てこない
「知ってる?約束を守らない彼氏ってフラれるらしいよ」
「エックス!?…ん?約束…?」
なんか約束をしたようなしてないような

!?

「うわ、俺もびっくり真っ青なゼロだ」
「……アクセルドコだ」「あぁ、君の後ろ」
「え!?」
「んなわけないでしょ」
「お前…怒っているだろ」
「ははははは。はやく探しに行けよ」
「目笑ってないぞ」
「そしてさっさと報告書出せよ」
こいつこんな一大事なときも報告書か…
まぁ、アクセルを優先してくれているだけマシか
「とりあえず探してくる」
「いってらっしゃい」

アクセルが行きそうな場所
真っ先に足はエレベータに向かっていた
何かあれば屋上で話を聞いていた。
案の定、エレベータは屋上で停まっていた

 
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