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□夏の脅威
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「うわぁ!
ゼロ!助けてー(泣)」

「分かったからちょっと離れろ」

ハンターベースの休憩室にて
事件は起こった

そこに居るのは半端ないライフポイントの持ち主

黒く光る身体とその特徴的な身体の形から誰もが嫌うその艦隊

その名も無敵艦隊G(ゴキブリ)

「嫌だ!こっち来る…!」

その無敵艦隊がアクセルの近くへとカサカサ音をたてながら寄ってくる

「くっ
こいつ何て怖いもの知らずな」

プシューという音と共に無敵艦隊撃退専用のスプレーが発射される

しかし無敵艦隊はさーっと物陰に隠れて見えなくなった

「ちっ
逃がしたか」

「ヤダよヤダよ〜…
ゼロ〜…」

涙目でゼロを見上げるアクセルはかなりの破壊力だ

そこへまるでイチャイチャを許さぬように再びGが姿を現した
しかも羽を広げて目の前を通過していた

 
「うわぁーん!もうやだー!
こんなの早くやっちゃってよゼロー(泣)」

壁にへばり着くそれへ向けてゼロは今度こそ的確にスプレーを当てた

「あ〜…
やっぱりこの虫だけは苦手だな…」

「…蜘蛛は大丈夫なの?」

「あいつは虫じゃない、甲殻類…だ、確か」

漸く落ち着いて会話が出来そうだった

Gはまだバタバタしているがもう少ししたら動かなくなるだろう

「ここまで恐ろしく感じる生き物は居ないな」

「うん…」


無敵艦隊が死に逝く様を見ながら二人はこれ(Gの死体)どうしようか…と思っていた



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