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□七夕
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その後、笹まで用意して乗り気なエックスのおかげで皆で短冊に願い事を書く

ゼロは書くことがないと困った顔をしていた

「ねぇゼロ
難しく考えなくていいんだよ?
願い事何だからね」

「う〜ん…しかし、浮かばん
エックスは何を書いたんだ?」

既に書き終わって笹に付けているエックスに聞く

「ダメだよゼロ
話したら叶わなくなっちゃう」

そう言って華麗にスルーするエックスにアクセルが苦笑いした

「むぅ…
…じゃああれか」

ゼロは突然何かを思い付いたようで
直ぐに短冊に筆を走らせた

「じゃあそろそろ僕もっ」

アクセルも予め決めていたのか筆を取って短冊に書く

それを互いに見えないようにしながら笹に一緒に付けた


「どんな願い事にしたの?」

「秘密だ」

「やっぱり?」

笑いながら手を繋いで歩く二人
かけられた短冊には


『アクセルの願い事が叶いますように ゼロ』

『ゼロの好きな人が変わりませんように アクセル』

と書かれて

ゆらゆらと寄り添うように風に揺られていた



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