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□読書の秋
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ゼロ視点
「ねぇゼロ〜…
暇〜」
暇をしているアクセルはいつも以上に絡んでくる
ゼロはそれを知っていてわざとアクセルが暇になるこの状況を作り上げた
因みに本はさっきまで読んでいたがさっきのアクセルの声を聞いてからは一文字も読んでいない
「ねえゼロ〜」
「…んー?」
読んでいるふりをしながら返事を返してやる
「別のことしようよ〜」
身体を揺すられる
全く可愛いやつだ
「…んー
ちょい待て」
もう少し堪能していたくて待たせる
「…ねぇゼロ
そんなにその本面白い?」
アクセルはつまらなさそうにゼロが読む本を見て言った
予想外の反応
だがやはり可愛い
ゼロの膝の上に顎を乗せてこっちを見るアクセルはきっともうしばらくは見られないだろう
「…いや、面白くはないな」
満足して本を閉じた
冬になったらこの本に書いてあったところに遊びにいこうと思いながら
あとがき