私のお父さん
□第十一話
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数日後、私はお父さんに呼び出しをくらった。
今度は一体何なんだ。
『今度は何ですかー』
藍「♪♪♪には申し訳ないがまた現世に行ってもらうよ。今度はウルキオラと一緒だ。怪我しちゃイケないよ。おやつは300円まで。くれぐれも女性を口説かないこと。いいかい?」
『うん。後半関係なくね?おやつは300円までってアンタは私を遠足気分で現世に送ってんのかよ!』
藍「それに近いかな?」
『私に訊くなよ!』
タイミングがいいのか悪いのかウルキーさんが入ってきた。
何か礼儀正しいオーラがすごい…←
藍「♪♪♪、ウルキオラが迎えに来たよ」
『知ってる。何でお父さんだけそんな高いとこに座ってんだよ。私さァ…
見下されんの嫌いなんだよね』ニヤリ
ゾクゥ
藍「解ったから次からここに座っていいから(^-^;」
そう言うと♪♪♪は笑顔でウルキオラの後を追った。
市「アカンなァ。藍染さんが甘やかすからこないな風になったんやで。危うく巻き込まれる所やったわァ」
藍「今言ったこと後で♪♪♪にも言っておくよ。後悔するんだね」
黒いわァ親子揃って…(泣)
今度からは気をつけなアカンな(汗)
*******
『うーん。おっかしいなぁ』
ウ「何がだ」
『お父さんにはウルキオラと一緒だよってしか言われてないんだけどさ、一人論外な野郎がいるんだよな』
ちらりとヤミーを見る。
ヤ「ウルキオラ!」
『お前うるさいんだよ!唾飛ぶからやめて!私とウルキーさんがしゃべってんの見えないわけ!?体はでかいのに視野は狭いのかよ!バーカバーカ』
ヤ「何だと!?」
『私より馬鹿なんじゃねぇ?』
挑発してみると案の定ヤミーは乗って来る。
ハッ
ちいせぇ奴だぜ。
でも暇潰しにはなるな(笑)
周りの様子を見ているとヤミーは魂吸を始めた。
吸われた人達はどんどん倒れていく。
その中でも未だに意識がうっすらと残っている女を見つけた。
ヤ「オレの『魂吸』で魂がぬけねぇってことは出るにしろ隠れるにしろちったぁ魂魄の力が有るってこった!なァ!?」
しーん
『誰に同意を求めてんの?こっち向くな』
ヤ「お前の方を向いたんだからどう考えてもお前だろ!!」
『いや、わからない。私の方を見たと見せかけてウルキーさんに求めてたかもしれない』
ヤ「深く考え過ぎなんだお前はよォ」
『お前が考えなさ過ぎなんだよ。レディもまともに扱えないのかよ。ゴミゴミって…』
♪♪♪は瞬歩でたつきの前まで来て移動させようとしたが、ヤミーがウルキオラにたつきはゴミだと言われ蹴ろうとしている。♪♪♪、絶体絶命!←
ヤ「ばっ!急にでてくんな!」
目を瞑ったが、一向に蹴りが跳んで来ない。
恐る恐る目を開けると佐渡とか言う人と織ちゃんが私たちの前に立っていた。
『織ちゃん…ひっさしぶり!』
抱き着いた。ヤミー何か無視して。アイツは最早私と織ちゃんの前では空気だよ←
織「わっ!♪♪♪ちゃん、久しぶり〜!」
『あ〜可愛いよ♪この子を運ぶんでしょ?私も手伝うよ』
織「ありがとう」
私たちはヤミーは佐渡に任せて織ちゃんの友達を奥まで運んだ。
それが、間違いだったんだ。
ドンッ
物凄い音がして振り返ったら佐渡が右腕から大量に出血していた。
それを見た織ちゃんは佐渡の元へと駆け寄った。
私もそれについて行き、織ちゃんと佐渡の前に立ち、自分よりも遥かにデカイヤミーを睨んだ。
ヤ「ウールキーオラ〜〜〜あ
この女もゴミか?」
見なくても織ちゃんが目に涙を溜めているのがわかる。
なぜかって?愚問だよ。愛の力があるからさ!!!←
ウルキオラが答えるよりも早く♪♪♪が動いた。
『ヤミー、あんたがゴミだよ』
そして蹴りを入れた。
ヤミーはガードしたからか、あまり吹っ飛ばなかった。
怒りに我を忘れ、♪♪♪に攻撃した。
だが、織姫の三天結盾のおかげで防がれた。
ヤミーの攻撃により、三天結盾はバラバラに飛び散ってしまう。
『織ちゃん、何して…!?』
ヤ「…何だ?こいつ…」
織「…双天帰盾」
その言葉と共にヘアピンから二つの六花が動き、佐渡の腕を元通りに治していく。
♪♪♪とウルキオラとヤミーはその光景をまじまじと見つめていた。
ウ「…妙な人間だ。女…」
そして織姫が攻撃体勢に入った。
…!!
まさか、織ちゃん…!!
ヤミーに攻撃する気か!?
だとしたら…
『織ちゃん!!ダメだ!!』
既に遅かった。
ヤミーに受け止められた六花の一部は粉々になってしまった。
つか、ヤミー蠅とか失礼だぞ!!
地面に顔面擦り付けて土下座しやがれ!!
織「…つ…椿鬼くん……そんな…」
ヤ「どうするよウルキオラ?こいつ珍しい術使うから手足もいで藍染さんに持って帰るか?」
ウ「…いや
必要ない。殺せ、ヤミー」
ヤ「あいよ」
その時、ヤミーの手が織ちゃんに向かって降ろされた。
『織ちゃん!!!!』
庇うように私は織ちゃんを抱きしめる。
キミは、私が護るよ。無力な私だけど、絶対に護ってみせる。
敵であろうが、関係ないんだ――…
第十一話・End