Short Story

□これが恋というもの。
1ページ/2ページ

貴方に出会って僕は「嫉妬」と言うものを知った。

そして、人を好きなる、愛するということがこんなにも苦しく、甘美なものなのだとも。


イラッ…
どうして、大人しくしていられないんだろ。
隣に大人しく座っていればいいものを…

子供みたいなジュンスとばか笑いしながらゲームをしているのを見るだけで怒りが込み上げる。

ジュンスにだけじゃないですけどね。

誰に対しても笑いかける貴方を見るだけでこんなにも嫉妬心が芽生えるなんて…
相手に思うんじゃないんです。貴方にですよ。

僕以外に見せないで。

僕以外に触れないで。


『チャンミン?どうした?』
気付けば目の前にユチョンの顔。不思議そうな顔で覗き込み僕の眉間をつつく。

『なんでも。それより、つつくのやめてください。』
『だって…ふかぁい、皺よせてるからさっ。』
考え事?って聞きながら僕の横に座る。

『ゲーム。いいんですか?』
『あぁ、いいの。俺ばっか勝つからつまんない(笑)』
ふわっと、いい香りがして頬がくすぐったい。
ユチョンが僕の肩に頭を預けている。

『…シャンプー変えたんですか?』
『えっ?うん…わかる?』
『えぇ。いい香りです。ユチョンに合ってる。』
そっと髪に触れる。
髪を触られるのが心地いいのが眼を閉じ満足気な表情。
ふいに手を掴まれ軽くキスをされる。

『部屋…行こうか。』
『珍しいですね、ユチョンから言うなんて。』

そういう時もあるさ。と僕の手を引いて立ち上がる。

これからは甘美な時間。

貴方といると、嫉妬心にかられたりこういった甘美な時間を過ごせたり。
まったく、飽きないですね。

『…ユチョン。愛してますよ。』

『知ってるよ。あと…ヤキモチ焼きなのもね…』
『えっ…』

ニコッと悪戯に笑うユチョン。

敵いませんね…貴方には。

→あとがき。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ