Short Story U
□雨、孤独・・・そして愛。
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雨が朝からずっと降り続いてる。
『いつまで?』
不意に出た言葉に答えてくれる人はいない。
誰もいない宿舎で一人留守番。
というか、起きたら誰も居なかったってかんじ。
『なにしよっかなぁ。』
妙に独り言が多くなる。
とりあえず珈琲を入れてソファーに座る。
しんと静まり返った空間。
外の雨は音もなくしとしと落ちる。
『淋しい・・・。ひとりぼっちだ。』
膝を抱えて小さく丸まる。
急に襲う不安感。孤独感。
『・・・・・・・・・雨、キライ。』
自身を抱える腕に力を込めた時、ふと空気が変わった。