Short Story

□甘い時間
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二人きりの午後。
貴方が入れてくれた紅茶が二つテーブルに置いてある。

キッチンに立つ貴方を僕はソファーに座って見つめる。
いつもは料理なんてしない貴方が今日は僕の為にお菓子を作るんだっ!なんて意気込んで言うからなんだか可愛くてじっとそれができるのを待っている。


『えっと〜これが大匙2?粉はふるって…』
レシピを歌うように繰り返して作る貴方。一体どんなものができるのか…レモンとバニラの香がする。

まぁ、貴方が作ってくれるならどんなものでも嬉しいですよ。どんなにまずくても食べてあげますからね。

『うわっ、やべ…まぁ、いっか…』
慌てる声が聞こえて少し不安になって貴方に近寄る。

『手伝いますよ。』
と、貴方の後ろに回ってそっと抱きしめる。

手伝う気なんてさらさらない。ただ、一生懸命に作っている貴方が可愛くて、Kissしたくなって…

『手伝ってくれるんじゃなかったの?もう、離して、邪魔だよ。』
『いいじゃないですか。抱きしめられたまま作るのも。』
チュッと耳にKissをする。
『//んっ…だって…作りづらいよ。』

このまま幸せな時間が続くといい。
明日、世界が終わるとしてもこうして貴方と甘い時間を過ごしたい。

『好きですよ。ユチョン。』
『…うん。知ってるよ。』
と、貴方は頬を染めてうなづく。

ホントに可愛い。
愛しても愛しても愛し足りない。
どんなに言葉にしても、態度で示しても足りない。
世界で1番大切な貴方。
貴方に出会えた事が何よりも幸せ。

*
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