短編

□エネルギー源はキミ
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「みんなー頑張ってー!!」




隣で秋ちゃんが練習中の皆に声援を送る。



私は大好きな人、修也くんをじっと見つめていた。時々、目が合って笑いかけてくれるのがすごく嬉しい。


すると、修也くんが休憩でもないのにこちらに向かってくる。
どうしたのかと尋ねる前に優しく腕を掴まれて、秋ちゃん達と少しだけ離れた所に連れて来られる。


そして、修也くんはゆっくりとこちらを振り向くとようやく口を開いた。






「少し疲れた。…だから…キス、してくれないか?」




え。






えぇぇえ!?
普段シャイで絶対にこんなことを言わない修也くんに驚きを隠せず、ついいつもより大きい声を出してしまう。






『えぇぇえ!?な、なんでよ…!』





「…充電するから」





『…っ!み、皆に見られちゃうよ…!』






私が顔を真っ赤にしながらそう言うと、修也くんは着ていたジャージを脱ぎ、皆が見えないようにして広げた。






「……見えなかったら良いんだろ…?」






修也くんはぐっと顔を近付け、自信満々でそう言ってのけた。

私は、この人に勝てないと思い、反論することを諦めた。






『…じ、じゃあ…っ屈んでよ…!!』






私がそう言うと、修也くんは少し驚いたような顔をした後、クスリと笑った。






「…はいはい。」






そう言って屈む修也くんに、私は軽くキスをした。
すると修也くんは私の後頭部を片手で固定して、器用に舌を絡めてきた。


しばらくして唇を離すと、修也くんはペロリと舌を出して、耳元で「…充電完了。」と笑うと、顔を真っ赤にして固まっている私を置いて練習に戻って行った。













エネルギー源はキミ

(…オイ豪炎寺、)

(なんだ、不動)

(……やっぱお前も男だな)

(…!)











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