短編

□新着メール1件
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今日の部活は午前だけで終了し、俺は午後から夏休みの課題をしていた。




しばらくはひたすら課題をしていたが、久しぶりに手をここまで動かして疲れたので、少し休憩する事にした。




シャーペンを置き、手を上に伸ばして一息つこうとした時、机の端に置いていた携帯が震えた。




携帯を開いて画面を見ると新着メールが1件。
送信者は……






「…苗字、」






予想外の送信者にその相手の名前を思わず口に出してしまった。
苗字は俺の想い人である。




苗字からのメールを開いてみると、その本文は「ねぇ…」という正直意味がわからないものだった。




何と返信をすればいいのか考えていると、そのメールにはまだ続きがある事に気がついた。






下へ下へと画面をスクロールしていくと、一番下の行にその言葉はあった。





それを読んだ俺はすぐに返事を打った。






"俺もだ。"






メールを送信した事を確認して携帯を閉じ、課題を再開させた。





次にどんなメールが来るのか、胸を躍らせながら。







Date 2011/ 8/14 15:36
From 苗字
Subject 無題
───────────────

ねぇ…

















鬼道くんが好き。







新着メール1件

(このメールは保護決定だな。)








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