長編

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今日も部活が始まった。
部員は泥だらけになりながら一生懸命練習に励んでいる。

それは豪炎寺をはじめとする1年生にも例外なく言えることで、皆フィールドで必死にボールを奪い合っていた。


同じ1年生の中でも武方3兄弟や豪炎寺は実力が高く、上級生が少ないこともあってフットボールフロンティアのレギュラーメンバーに登録されており、地区予選でもすごい活躍を見せていた。


来週から始まる全国大会に向けて、毎日の部活にもより一層熱が入っているのが見ていてわかる。



『(…にしても、地区予選の決勝はすごくいい試合だったなぁ…)』




私がぼんやりとそんなことを考えていると、頭にポン、と小さな衝撃が走った。

その原因は我らが二階堂監督で、監督の手には作戦ボードがあった。どうやらそれで叩かれたらしい。




『二階堂監督…!』



「こら、山崎。ボーっとするなよ?」



『すいませーん…』



「もうすぐ休憩だ。ドリンクを用意しておいてくれ。」



『了解ですっ』




私はドリンクを運んでくるべく、一度部室に足を向かわせた。




「よし、それじゃあ一旦休憩だ!」




私がドリンクを運び終えるとほぼ同時に、監督はそう声を上げた。

部員たちはこちらへ駆け寄ってきて、次々に私からボトルとタオルを受け取っていく。




「ありがとう、山崎。」




最後に渡すのは豪炎寺のだったようで、彼は私の手からボトルを受け取るとそう言って私に笑顔を向ける。…やっぱりかっこいいんだなぁ…




『いいえ。豪炎寺もお疲れ様。』




私がそう言うと、目の前にいる豪炎寺の向こうで武方3兄弟がニヤニヤしながらこっちを見ているのが見えた。




『(…しばく)』




私はひきつる顔を抑え、再び豪炎寺に視線を戻した。




『調子はどう?』



「あぁ、いい感じだよ。」



『そっか、じゃあ来週からも期待してるよ!』



「だったら、頑張らないとな。」




そう言って嬉しそうに笑う豪炎寺を見て、ドクン、と心臓の音がやけに大きく聞こえた。




『…?』



「…?どうかしたか?」



『ううん、なんでもない!』




慌ててごまかしたものの、様子がおかしい私を心配した豪炎寺の顔が思いのほか近くて、私の心臓はまた大きく音をたてた。







小さな変化

(なんだこれ…)






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第2話でした!

二階堂監督の口調わからん←







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