長編

□05
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全国大会も順調に勝ち進み、いよいよ明日は決勝戦。
今日は明日に備えて早めに練習を切り上げ、それぞれの帰路につく。
私は豪炎寺の誘いを受け、彼と一緒に帰ることになった。

茜色の空の下で、私と豪炎寺は微妙な距離を保ちながら並んで歩く。




『いよいよ、明日だね。』




私は緊張を少しでもごまかそうと、足もとにある小石を蹴りながら歩く。うわぁこの辺誰もいないじゃん…!余計緊張するよ…!




「そうだな。」



『夕香ちゃんも応援に来るんでしょ?』



「あぁ、お前に会うのを楽しみにしてるよ。」



『それはうれしいなぁ…私も楽しみ!』




豪炎寺の妹、夕香ちゃんとは前に会ったことがある。素直で明るくて元気で可愛くて…すっごくいい子だった。豪炎寺と違っておしゃべりが好きだったなぁ。しっかり者なところは、さすが兄妹ってところだけど。




「…山崎。」



『うん?』




夕香ちゃんのことを考えていると、急に豪炎寺が足を止めた。それに気付いた私も彼の数歩先で歩くのをやめ、後ろを振り返る。




『どうしたの?』



「あのさ…」




珍しく豪炎寺が口ごもっている。どうしたんだろう、と私は彼を見つめる。夕日に照らされる彼の顔が綺麗だなぁ、じゃなくて。どうしたんだろう。





『豪炎寺…?』



「…明日の決勝戦で、もし俺がゴールを決めて勝つことができたら…」



『…』



「お前に、言いたいことがあるんだ。」




そう言って私をまっすぐに見つめる彼の瞳はものすごく真剣で、私は思わず見とれてしまった。




『…うん、わかった。約束ね?』



「あぁ。」




そう笑いあって、私たちは再び歩き出した。







茜色の約束

(明日、がんばって!)

(あぁ!)






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よくわからん←

決勝戦早すぎたかな…





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