短編
□ライバル!?
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『覚悟しなさい鬼道有人!!今日こそボールを奪ってやる!!』
「フッ…良いだろう。臨むところだ!!」
「あ、また始まった。」
あの熱血サッカーバカ、円堂は彼女を見て目を輝かせた。
今鬼道に勝負を挑んでいるのは名前。ポジションが同じMFだからか、鬼道が雷門に来てからいつものように勝負を仕掛けているのだ。
「毎日毎日よくやるなぁ!良い事だ!」
「……(そうなのか…?)」
豪炎寺は円堂の言葉に少し疑問を感じたが、彼もまた鬼道たちの方に目を向けた。
『行くぞっ!』
「こいっ」
開始早々、名前は鬼道の足元にあるボールに突っ込んでいく。
「フッ…」
それを鬼道は嘲笑うかのように軽々しくかわしていく。
『ちくしょう!』
ずっとこのやりとりを繰り返す2人。
「よしっ今日の練習はここまでだ!」
円堂の一言で、皆片付けをして部室へ戻る。
『くっ……次は絶対とるからな!!』
名前は鬼道に人差し指をビシッと指すと、そう言い残して部室に戻った。
「ククッ…面白い奴だ…」
鬼道はそんな彼女を見てふと笑った。
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