GO!
□ツンデレな後輩
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今日もいつものようにだらだらと廊下を歩く。
(隣にいる友人に猫背だとかだらしないとか言われたけど無視だ、無視。)
と、前方に茶色で強風に吹かれたような髪型をした男子を発見した。
あれは…
『天馬ぁぁぁぁあ!!!』
私はそう叫ぶと、全力疾走で可愛い可愛い天馬のもとへ向かった。
「わわっ、名前先輩っ!?」
勢いよく天馬に抱きつけば、驚きながらもきちんと受け止めてくれる。
『今日も可愛いねぇ天馬!!』
可愛い可愛いと言いながら天馬の頭を撫でくりまわしている私を、剣城が冷たい目で見ていた。
『どしたの剣城くんその目は。あ、剣城くんも撫で撫でしてほしい!?』
「はぁっ!?なんで俺が…」
『まぁまぁ、遠慮しなさんなって!』
そう言って私は天馬から剣城へと手を移動させた。
『ほーらっ、よーしよしよし!!』
「うわ、ちょ、やめ…!」
口ではそう言っていても、本気で抵抗しない後輩たちが可愛くてしょうがないんですよ私は!
私の手によって、剣城の髪の毛が乱されていく。
私が調子に乗って彼の頭を撫でまくっていると、わしゃわしゃと動かしていた私の手はパシッと捕らえられた。…剣城の手によって。
「………」
剣城を見ると、真顔で私を見つめている彼と目が合った。
私が調子に乗ったから怒らせちゃったかな…(天馬に助けを呼ぼうとしたら既にいなかった)と、不安になりながら恐る恐る彼の名前を呼ぼうと口を開いた……
『んぅ…っ』
はずだった。
私が彼の名前を呼べなかったのは、私の唇に温かくて柔らかい何かが押し当てられているからで、その正体を確かめるべく閉じていた目を開くとそこには剣城の顔が視界いっぱいに広がっていて…って、えぇぇぇ!!?
『んん…っ!?』
私が驚いて剣城の胸を押し返すと、彼は渋々と私から離れた。
『な、な、なん…!!』
「…あんたが、」
剣城は赤くなった顔を私から背けるようにしながら言葉を紡ぐ。
「松風ばっか…なんつーか…その、」
(あれ、いつになく剣城が口ごもっている…?)
『もしかして剣城…やきもち…』
「ばっ、ちが…!!」
その過剰すぎる反応に、私は確信を持った。
こいつはツンデレだ、と…
『はいはい。まったく、可愛いなぁもうっ』
私がそう言って笑うと、剣城は可愛いと言われたことが気に食わなかったらしく、反論しようと口を開きかけた。
『でもさ、』
「あ?…っ」
ちゅ、
私はさっきの仕返しだ、とでも言うように口付けをかましてやった。
『こんなこと、剣城以外にはしないと思うけどなぁ…?』
ツンデレな後輩
いや、ツンツンツンデレかも
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なんか訳分かんない文章に。
夜中のテンション&衝動書きの結果がこれだぁぁぁ
天馬夢のつもりで書き始めたはずが
いつのまにか剣城にw
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