短編

□ネタ帳まとめ
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全部を守ろうなんて思っちゃいねー。
そもそも、本来スゲー強いし、守る必要なんざ全然ない。

いつも俺達の前にいて、誰より自由に飛んでる烏。
強い風。
俺達を飛ばせるスゲー奴。


でも、別に全部が強いってわけじゃなかった。
空サンに裏切られた時とか、尋常じゃねーくらいヘコんで。
傷ついた背中は、スゲー小さく見えて。


俺もスゲーヘコんでたけど、そんなアイツを見た時に、何やってんだって後悔して。
そんで同時に思ったんだ。


背中ぐらい守らせてくれって。


いつも俺達に向けられてる、広くて自由な背中に、せめて傷がつかないようにさせてくれって。

全身全霊で、見苦しくカッコ悪くなろうが絶対に守りきるから。
これだけは絶対に守るから。


守らせてくれ、頼ってくれって。

そう思った。



背中合わせ

卑屈なようで尊大、傲岸なようで臆病な意志




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