ネタ帳
突発的な小話や連載ものの断章を載せます。
ネタ帳内でシリーズ化している設定のシリーズ名は下記の通りです。
年齢逆転→求めるは高き「空」
樹創世神側設定→率いるは嵐
吸血鬼→夜に踊れ不死の者共
双子ネタ(一緒に生活してる版)→烏と死神
葛馬×樹で個々にチーム持ちな高校生ネタ→高め合え炎と嵐
樹と旧「眠りの森」立場逆転で樹が養い親ネタ→種々の雛鳥
これまでのネタを見たい方は、こちらからどうぞ。
ネタ帳まとめ
◆藍色の髪を持つ少女は、盛大に顔を引きつらせる。
視線の先に居るのは、少女とよく似た色合いの、藍色の髪を持つ長身の青年。
右目を隠す眼帯が異様と言えば異様だが、中性的で整っている顔立ちは、明らかに2人の血の繋がりを示している。
穏やかな雰囲気に似合わず、ビジュアル系バンドにでも居そうな格好をした彼は、少女と目が合った瞬間「あーあ」と残念そうに言った。
「見つかっちゃったね凛鱗人。これで3回目」
凛鱗人と呼ばれた少女はビクッと反応し、近寄ってきた青年に悲鳴じみた抗議をする。
「ま、待った兄ちゃん! クソ兄貴を出すのは勘弁しろ!」
「僕もそうしたいんだけどね」
えへ、とでも語尾につけそうな軽い口調で言った青年は、歩みを止め。
少女とよく似た顔には、柔和な笑みが浮かべたまま。
「咢が我慢できないって」
その白い手を眼帯にかけ、右目から左目にスライドさせた。
――瞬間、青年の表情は一変する。
穏やかな表情を浮かべていた顔には肉食獣を思わせる笑みが浮かび、底知れなさを持っていた瞳はギラギラと激情を灯らせる。
どこか似合わなかった服装も、今の雰囲気にはピタリと合っていた。
「ファック!」
周囲を圧倒し、屈服させるような罵倒語を吐き捨てた彼。
少女のもう1人の兄にして、暴風族と暴風族を取り締まる者という二面性を持つ青年は、及び腰になっている少女を睨む。
「ガゼルにピッタリな無様さじゃねぇか。どうせならそこら辺を跳ねて逃げるくれーの芸を見せてみやがれ!」
「うるせーよクソ兄貴! 黙れ!」
「テメェが黙れクソガキ!」
罵倒の応酬をしながら、二匹の獣は「牙」を放つ。
(咢+亜紀人+ガゼル、求めるは高き「空」。
ようやく鰐島兄弟が固まった為ネタ出し。咢と亜紀人を双子にするか二重人格にするか悩み中なので、後で双子版も書いてみる予定。ちなみに、ガゼルはあだ名で本名は凛鱗人という設定。海人は鰐島兄弟の従兄弟。
獣の兄妹喧嘩)
2011/03/23(Wed) 13:26
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