ネタ帳

突発的な小話や連載ものの断章を載せます。
ネタ帳内でシリーズ化している設定のシリーズ名は下記の通りです。

年齢逆転→求めるは高き「空」
樹創世神側設定→率いるは嵐
吸血鬼→夜に踊れ不死の者共
双子ネタ(一緒に生活してる版)→烏と死神
葛馬×樹で個々にチーム持ちな高校生ネタ→高め合え炎と嵐
樹と旧「眠りの森」立場逆転で樹が養い親ネタ→種々の雛鳥

これまでのネタを見たい方は、こちらからどうぞ。
ネタ帳まとめ


◆!性転換注意 頭の上に乗ってきた重み。 

重みに従い頭が下がるのを感じた樹は、謎の重みへ対抗すべく首を伸ばそうとする。
しかしそんな抵抗は無意味だと、頭の重みは更にのしかかってきた。


「はー、落ち着きますわ」

頭上から聞こえた声に、樹は眉根を寄せる。

「何してんだベンケイ」

「疲れた頭をイッキはんの上に乗せてますけど、何か?」

「何かじゃねぇよ退け! 邪魔だデカブツ!」

「すげない態度せえへんで欲しいなぁ、俺疲れてますから癒し欲しいんですわ」


これ見よがしに息を吐いたベンケイの、さり気なく逞しい両腕が腰へ巻き付いてくる。
痩身に似合わぬ怪力も手伝って、余計に逃げることが難しくなったが、それでも烏は抵抗を続けた。


「癒やしが欲しいなら余所へ行け!」

「嫌や。なんでそんなに冷たいんイッキはん」

「テメェが後ろにいるとヤな予感しかしねーんだよ」

「ヤな事って、こんな事やろか?」


そらとぼけた声が、そう問いかけたと同時に。
頭の重みは減り、首筋に感じた軽い痛みが走る。


「っ!」


息を呑んだ烏を余所に、また首筋へ痛みが走った。何度も何度も噛まれ吸われ、あからさまに音を立てられれば腰が震えてきさえする。
突然の反撃に驚く樹が何も言わずにいると、首筋に触れていた唇が離れ、今度は耳に。


「あれまぁ、イッキはん。――苛められて嬉しいん?」


耳朶に触れるか触れないかで囁かれ、顔を覗き込まれた。

白い顔に浮かぶ鳥肌が立つほど男前な笑みと、向けられた瞳に映る加虐心。
変なスイッチを押したことにようやく気づいた烏は逃げ出そうとしたが、浪速の毘沙門天と称される男の手は離れない。



(ベンケイ×樹、ベンケイ男体化ネタ。
ベンケイが男だったら、何かの拍子にサドスイッチ入りそうだなと思っただけのネタ。あと何だかんだエロい人な気がする。
毘沙門天と嵐の王)

2011/08/03(Wed) 12:44

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