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□ぼくらは正常?それとも異常?
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「だーかーらー!子供は家帰ってゲームでもしてやがれっての」
「アンタこそ早く帰ったら?俺客だよ?」


目の前で繰り広げられる口論。
店の前でこんなのやってたら客入ってこねぇだろうが。怒られんのは俺なんだぞ?そんなこと、佐原もしげるも分かっちゃいないだろうけど。
事の始まりは10分前。
突然しげるが俺のバイト先にやってきた。いつも家で留守番してるか、本人曰く稼ぎに行ってるか、その2つなのに珍しい。
手ぶらで来てる辺り、何か買いに来たわけじゃないだろう。だったらなんだ、俺に用か。


「あー、どーしたんだ?しげる…俺に何か用だろ?」
「…カイジさん、俺聞いてないよ」
「え?」


佐原を見て、一言。


「こんな人がカイジさんと一緒に働いてるって…聞いてない」
「そりゃ…言ってないしなぁ」
「カイジさんこの子供知り合いすか?」
「っ子供じゃない…!」
「!」


吃驚した。あんまり表情を変えないしげるが、声を荒げるもんだから。
しげるは黙り込んだ後、「帰る」と一言呟いて家に向かって歩き出した。かと思えば、今度は早歩き。そしてスピードは上がってしげるはもう走っていた。

あ、なんかやべえ。

背中が小さくなっていくその様を見て、俺は何も考えずにその後を追った。


「ちょっ、カイジさん!?」
「悪い上手く誤魔化しといてくれっ!」


後ろで佐原がなんか叫んでた気がする。でもそれよりしげるのことが気になった。
しげるがあんな反応見たことなかったし、あんな表情見たことなかったし。
なんか、自分より大人だーとか思ってたのが馬鹿みたいだ。
俺的にしげるは兄弟みたいな存在だったけど、しげるは違うみたいだし。少なくとも佐原に怒るってことは、兄弟愛とかそんなじゃなさそうだし。


「しげる…!!」


追いついて手首を掴んだ。子供の細い手首。
ほら、しげるは子供だから。ダメなんだって。犯罪じゃん。分かってんだろ。


「……俺、カイジさんから見て子供なんだね」
「まあ、な」


それに否定は出来ない。でも、


「そんなの関係ねぇだろ…?」


しげるはしげるなんだから。

世間なんて関係ねぇよ…!





ぼくらは異常?それとも正常?
(ふーん、ならいいよ)(え?ちょ、しげる?)(安心した。じゃあ俺先に帰ってるね)(え、待てよ、おーい…)

少なくとも俺らの中ではこれが普通だ



     * * *
キスも何も無い話って面白いのかな(;・∀・)いきなりサーセーン!
今回は本当に走り書き。何が伝えたかったのかよく分かんない。
さっきから裸エプロンの萌えカイジさんが脳内走り回ってるんです。それ考えてたら、よく分かんなくなりました。うわーい。
 

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