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□愛情はたっぷり入れてます
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「ただいまー」
「カイジさん、何それ」
「ちょっとスーパー行ってきたんだ」
「スーパー?」
「ん、たまには料理しようかと思ってな」
「カイジさん料理できるんですか」
「まあ人並みだよ」
「ふうん意外」
「お前失礼だよな」
「…それで何作るんですか」

「フフ…カレーだっ!」


いつもはコンビニで弁当やらカップラーメンを買って、それを食べていた。
しかし、今日俺の手にはカレーライスを作るのに十分な食材が入った袋が握られていた。それは「今日は弁当でもカップラーメンでもねぇぞ!手料理作っちゃうんだぞ!」の意味。
なんでいきなり料理する気になったかって?べ、別にアカギの為なんかじゃないんだぜ!
あれだ!コイツ今13歳だし栄養あるもん食べねぇと背伸びないしな、俺なりの配慮ってもんだ!俺超優しい!…なんか俺保護者っぽくね?結婚もしてねぇのに母親かよ!


「カレー…」
「あっ、もしかして嫌いだったか…?」
「別に嫌いじゃない」
「じゃあぱぱっと作ってくるからな!」


2時間後、テーブルの上にカレーライスが並んだ。


「なんか展開早くない…?」
「気にすんな、さあ食え!」
「…いただきます」


一口食べて、二口食べて、無言で食べ進めるアカギ。
な…なんか感想とかねぇのかよ…っ。
俺の思いを察したのかアカギが一言呟いた。


「美味いです」
「へ、」
「カイジさん意外と料理上手なんですね」
「…そ、そうか?」


なんか鼻高いな!(もともと高いとは言われるが。)さて俺も食べるとするか。
カレーをすくって口に運んだ。


「あ」
「ん?」
「カイジさん、このカレーが美味い理由分かったよ」
「なんだよ」

「愛情こもってるから…ですよね…!」


すまんアカギ。盛大に吹かせてもらった。


「ばっ…バカかお前は…!」
「え…違うんですか…?」
「ち、違うわけじゃ…ねぇけど…」
「そこで否定しないカイジさんってかわいいですよね」
「っ…もう作ってやんねぇぞ!!」
「あらら。怒んないでよ」



反論もまともに出来ねぇよ…!




愛情はたっぷり入れてます
(ねぇカイジさん)(ん)(明日も何か作るの?)(気が向けばな)(俺…ふぐさしが食べたいな)(俺が飢え死にしても良いのか?)


溢れるほどたくさん詰め込んだから!




     * * *
カイジさんってしげるのことやっぱりアカギって呼ぶよね?ってことで呼び方がしげるからアカギに変わりました!
なんかこのカイジさん馬鹿だなー。なんか…なんていうか…うっぜえなーww
私の書くカイジさんはどうしてかわいくないんだ…(ずーん


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