SS2

□好きで、好きで、好きで。
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あんたのことが好きで、好きで、好きで。
大好きなんだ。愛してるんだ。
俺を子供だなんて思わないで。俺を対象外として見ないでよ。


「カイジさんの馬鹿」


男同士だからって、歳の差があるからって、諦めたくない。
仕方のない恋で終わらせたくない。
カイジさん以外いらないんだよ。カイジさんの愛に包まれたいんだよ。


「えっ」
「ふうん…カイジさんってあんな感じのがタイプなんだ?」
「うっ…お前見てたのかよ!」
「背、低い人が好きなんですか?」
「っ関係ねぇだろっ…!」
「………」


誰よりも近くにいられる。誰よりも独り占めすることが出来る。今の関係をわざわざ壊すことなんて無いんだ。
だからずっと気持ちを伝えずにいた。だからずっとカイジさんを見守ってきた。
だけど、カイジさんが他の誰かを見て、俺を見てくれないのなら。


「関係ありますよ」
「は?」
「関係あります」


ギャンブルしようじゃないか。恋愛対象に入れば俺の勝ち、対象外のままなら俺の負け。
あんたのことだから鈍すぎて気付かないかもしれないけど…でも勝負しようカイジさん。
俺を見て。俺と恋しよう。俺を好きになってよカイジさん。

こんなにも人を愛したのは初めてなんだ。こんなにも人を愛せるって知ったのは初めてなんだよ。


「こっち見て」


カイジさん。




好きで好きで好きで

(仕方のない恋で終わらせたくなんかないんだ)




(101025)

某アーティストの曲が頭から離れないのです。悲恋系大好きです。
イメージ的にはしげるより宇海さんだったのは秘密と言うことで。しげるが書きたかったんだ!


 

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