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□きみ依存症候群
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「カイジさん、痛い」
「…ばかやろぉ…」



一週間前から姿を消していたしげるが、突然帰ってきた。
驚いた俺は、思わずしげるの頬を軽く殴っていて。それから力いっぱいしげるを抱きしめてた。細い体が壊れてしまうんじゃないかと思えるくらい、力いっぱい。



「おま…どこ行ってたんだよ…っ」
「うん、ちょっとね」
「ちょっとじゃねぇよ…!」



一週間前と何も変わらないしげる。淡々と話すしげるに俺は怒鳴った。



「俺がどれだけ心配だったか…!」
「…泣かないでよカイジさん」



安心したからだろうな。ぼろぼろ涙が溢れてて、今の俺に全く威厳なんて存在していなかった。



「うう…っ」
「ね、カイジさん泣き止んで」
「ば…ばかぁぁ…」



俺の涙をぬぐうしげる。それでも涙は止まらない。
子供みたいに泣きじゃくる俺。ぽんぽん頭撫でられる俺。13歳に慰められるって…俺かっこわりぃ…。どっちが大人だか分かんねぇし…。



「…もう大丈夫?」
「…おお」



しばらくしてからやっと泣き止んで、体を離した。



「……なんでいきなり出てったんだよ」
「言わなきゃダメ?」
「ダメ…!言わなきゃダメだ…!」
「……」



しげるは目を逸らして、ぽつりぽつりと話し始めた。



「最近、カイジさん素っ気無かったから」
「…はぁ?」
「俺がいなくても大丈夫かなって思って」
「…はぁぁ」



大きく溜め息を吐く。すると、しげるが「カイジさん?」と俺の顔を覗いてきた。
俺は目を逸らして、しげるの白い髪の毛をわしゃわしゃと掻き乱した。



「大丈夫だったら…こんなにも泣いてねぇよ…!」
「…!」



しばらく考え込んだ後、にっこりと微笑んだしげる。
そして、



「俺もです」
「え…?」



俺もあんたがいないと、大丈夫じゃありませんでした。



そう言って、フフッと笑った。




きみ依存症候群
(ところでどこに行ってたんだよ?)(涯ん家)(…これからはちゃんと連絡入れろよな)

大事なのはお互いを想うこと!




     * * *

なんかもうよく分かんねぇ!←
とりあえずカイジさんを泣かせたかったんです。そんなカイジさんを慰めるしげるを書きたかったんです。
書いた結果がこれだよ!自分の文才に同情するわ…っ。



 

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