NOVEL's

私を思って
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□絵羽×夏妃


今日は絵羽さんがご自宅へお帰りになる日。意地悪されないと思うと嬉しいような…寂しいような…。
とりあえず、いつも通り玄関までお見送りをする。相変わらず寂しそうな顔もしないし、淡々と荷物を持って扉に手をかけた。

「では、お元気で。」

私の方から挨拶をすると、絵羽さんはいきなりズカズカと私の方へ歩いて来た。えっ、と小さな声を漏らし、近くに来た絵羽さんを見つめる。

「忘れる所だったわぁ。」

はい、と紙袋を差し出され、とりあえず貰っておく。結構な重量感…、お菓子か何かでしょうか。でも柄も特にない白い箱だから、靴とかかしら。
などと考えてるうちに、絵羽さんはもう玄関の扉を開けていた。


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