NOVEL's

夏妃ママの憂鬱
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ーガチャッー




「なっ〜ぴ〜♪あ〜さ〜だ〜よ〜♪」


なんて愛らしい声とともに、1人の少女ーーーというよりも、幼女が扉の向こうから現れる。
年齢は8・9歳ぐらいなのになんとも大人びていて、長髪茶髪ストレート状の髪に、どこかの誰かさんの雰囲気が漂う美人さんである。

絵那は夏妃の方へ行きゆさゆさと揺する。


「なっぴー!なっーぴー!!ご飯できてるよー!早く起きてー!!」

「う・・・ん・・・もう・・・少し・・・」


夏妃はまるで子供ように呟くと、眉間にしわを寄せて反対側を向いてしまった。


「もう〜待てない〜!!ママに、怒られちゃうよ?」

 
絵那がむーっと頬を膨らませ、目の前の大きな子供のような夏妃を見つめる。腰に手をあて、うーんの悩むこと10秒。

すると絵那は突然ポンっと手を合わせた。

何かすばらしい案が思いついたというようにぱっと目を輝かせ、まだすやすや眠っている夏妃の方へ、とてとてと近づいていく。


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