【非日常への入口】
□第一章
1ページ/3ページ
買い物の帰り道、無性に空を見上げたくなった。
微かに残る記憶の中、まだ幼い頃に両親と見た星空を
何故か思い出してしまった。
この18年間で良かったと思える記憶なんて数少ないけれど
星空の記憶は、その数少ない記憶の中で一番平凡で、
しかし一番幸せを感じることができるものだった。
何故今なのかと、この時はぼんやり感じたくらいだが
後になってその理由は少し推測できた。
それはこの世界からの最後の贈り物だったのかもしれない、と・・・。
・
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ