【非日常への入口】

□第二章
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気付くと、目の前は天井だった。


周りを見渡すと何人か大人がいて、そのうちの1人が私の目線に気付いたようだ。



「ほら、琥珀が目を覚ましたよ。」


「あらほんとね。琥珀今日はご機嫌さんかな?」



優しげな笑みを浮かべる2人の男女。


その2人の雰囲気に私は気付いてしまった。



『(ああ・・・、この2人は私の両親だ。)』



私が記憶の片隅で焦がれていた雰囲気を持っていた。


私の記憶の中の両親と顔立ちは違うけれど、その表情などはほとんど同じだった。



『(私が今赤ん坊ということは、世に言う【転生】というものをしてしまったのか・・・)』



まだ死んでもいなかったのに何故【転生】したのかはわからないが



『(今考えてもわからないし、ゆっくり考えよう。)』



それにしても、意識がはっきりしてしまった今
これから起こりうる日常に恥ずかしさを覚えるのだった。



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