03/17の日記
01:28
五年ズ→♀雷
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*全員小学生くらいで。
三月十四日のホワイトデー、、。
幼馴染の女の子、、雷蔵から甘いチョコレートを貰ったのはそう、ちょうど一ヶ月前だ。
ふんわりとした甘い砂糖菓子みたいな笑顔と共に受け取ったのは、四人共、全く一緒のパッケージの市販チョコだったけれども。
お返しは、四人共に別々の品であるべきなのは暗黙の了解なのである。
「――おい、貴様ら、被りっこは絶対に無しだからな!!・・と言って、一人だけ抜け駆けしようと目立つようなプレゼントは無しだからな!!」
「そー言う三郎が一人だけ目立とうとしそう。なぁー?」
「うんうん。勘ちゃんの言う通りだ!!」
「だから、こーやって雷蔵んトコ行く前に何を用意したか教え合う事に決定!!」
チラリ、、。四人が四人共、自分以外の三人のプレゼントを探り合う。
「私は、常に雷蔵に使ってもらえるものだ。」と三郎が。
「おれはぁー、、雷蔵にいつも触れてもらえるもの。」と勘右衛門が。
「俺は・・・・雷蔵のすぐ側に置いてもらえるもの。」と兵助が。
「オレは!雷蔵の毎日を楽しくするもの!!」と八左ヱ門が。
「「「「・・・・・・。」」」」
四人が四人共に探りあい、どうも被ってはいないだろうと安堵し雷蔵の家へと向かった。
ピンポーン、、、。と、雷蔵の家のチャイムを鳴らしたのは三郎だ。
すぐにドアが開き、姿を現した雷蔵に四人が一斉に「「「「雷蔵!バレンタインありがとう!!」」」」とホワイトデーのお返しを突き出した。
「わぁ、、、!!皆、わざわざ届けに来てくれてありがとう。」
例のごとくにふんわりとした笑顔の雷蔵に、四人がデレリと頬をゆるます。心底、、雷蔵が可愛いくてたまらないのだ。
「良かったら、上がっていって?」と雷蔵の嬉しいお誘いに、一人も断る筈もなくちゃっかりと雷蔵の家にとお邪魔をする事になった。
「皆からのお返し、見せてもらってもいい??」
雷蔵のその言葉に、否と言えようか。
どうぞどうぞ、と雷蔵に返事をしつつも四人共、心臓はドキドキものだ。
雷蔵が包みを開いていく様に胸を高鳴らせ、その様子をじっと見て行けば――――。
「わぁ!!とっても可愛いマグカップ!!皆、ありがとう!!」
「なっ・・!!」「えっ・・!!」「わっ・・!!」「いっ・・!!」
それぞれの包みの中からは、、マグカップのプレゼントが出てきた。
マグカップなのは同じだけれども・・・・・。
「三郎がミニーちゃんで、勘ちゃんがエンジェルで、兵助がキティちゃん。−−で、はっちゃんがフローレンだね!!うーん、どれも可愛くて使うのに迷っちゃいそう!!」
それぞれが違ったキャラクターがプリントされていたのだ。―――女の子のキャラで、、だ。
貰ったマグカップを手にしながらニコニコとしてる雷蔵を他所に、四人の心情は同じ物であった。
「「「「(こいつらも、雷蔵とのペアカップ使いを狙ってたとは・・・・)」」」」
三郎の家には、ミッキーが。
勘右衛門の家には、スティッチが。
兵助の家には、ダニエルが。
八左ヱ門の家には、ムーミンが・・・・。
それぞれ雷蔵へプレゼントしたマグカップのペアの片方を自分用に持っているとは、、四人共、誰が言わずとも判ってしまうのでした。
(罪作りなにょ雷ちゃん)
ディズニーで被る三郎と勘ちゃん。
あからさますぎたかも?恥かしい兵助。
ちょっと外してる感が程よい竹谷。
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