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□ここで待っていて
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裏。放置プレイあり。










「なあ、古泉」

俺が声をかけると、「はい」と答えて笑顔で古泉がこちらを見た。

ここは、古泉のマンションの部屋だ。

付き合ってから少し経ち、俺と古泉は最近会えない日々が続いていた。

その原因は。

「・・・あ、すみません」

携帯電話が鳴り響いた。

無機質な機械音は、古泉の鞄から鳴り響いていた。

これがいつものパターンだ。

「・・・・・・」

ハルヒが何か機嫌を悪くしたんだろう。

閉鎖空間が発生して、古泉が機関に呼び出される。

このパターンが何回も続き、俺は古泉と過ごす時間が減ってしまっている。

無意識なのだろうが、俺は少し気が滅入っていた。



少し話し、古泉が電話を切る。

聞こえた会話から、やはり俺の予想は当たっていたみたいだ。

古泉は、俯いて黙り込んだ。

「・・・・なあ、」

「はい・・・」

「行くんだろ、なら早く」

「キョン君、」

なら早く行けよ、という俺の言葉を遮って、古泉は突然名を呼んで。

「・・・・っ、な」

俺を床に押し倒した。

「・・・・キョン君、」

そして、また名を呼んで服の中に手を入れてくる。

「・・・・・・っ!」

俺は、ぐっと声を出すのを堪えた。

確かに俺は古泉とこうして過ごすのを望んだ。

だが、こんな風に古泉に無理はしてほしくないと思った。

「・・・・・こ、古泉っ」

ぐい、と古泉の肩を押して、俺の上に乗っかっている古泉を退かせた。

古泉は、黙ったままだ。

「・・・俺は、お前に無理をして欲しくないんだ」

「・・・・・」

「行かなきゃいけないんだろ?だから」

「キョン君、」

すると、古泉は急に微笑んだ。

「では、待っていてくださいますか?」

「・・・・?あ、ああ」

「そうですか。では、行きますね」

「・・・・ああ、」

「ですが、その前に」

やる事があります。
貴方が、待っている間寂しくない様に。



そう言って、古泉は俺を床に押し付けた。















     ◇◇◇




「・・・・っ、こ、」

「少し、静かにいていてくださいね」

にっこりとほほ笑んだ古泉に、俺はハンカチを噛まされてしまった。



俺は、両腕をベッドに縛り付けられ、仰向けにされている。

下のズボンは脱がされ、かなり悲惨な格好だ。

そして、反論しようとしたら口にハンカチを噛まされた。

何をする気なんだ、と。

俺が思った瞬間に。

「・・・・・っ!」

古泉が取りだしたのは。





古泉をいつも呼びだす携帯電話だった。





「んー!ん・・・・っ」

「大丈夫ですよ」

そう言って古泉は俺の頬を撫でた。

何が大丈夫なんだ、なんて言いたいが無理だ。

そして、古泉は自分の制服のネクタイで俺の晒された雄に携帯電話を開いた状態で縛り付けた。

ひんやりとした感覚と、固く無機質な感触に俺は身体を竦ませた。

「・・・・っ、ん、ふ、」

「ああ、これではキョン君が辛いですね」

「・・・・っ、ふ!」

古泉は俺の雄の根元に輪ゴムを巻き付けた。

ぎゅ、と縛られて酷く痛んだ。

俺が泣きそうになっていると、古泉が微笑んで立ちあがった。

まさか。

「では、キョン君。行ってきます」

「んー!・・・っ、ん!」

「ここで、待っていてください」

がちゃん、と。

扉が閉まる音が、酷く冷たく俺の耳に響いた。










続く→

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