Sweet Room

□怪盗レーニャ(田×亀)
3ページ/3ページ

時計の針の音がやけに耳につく。

気がつけば、絵里たちの仕事が終わって二時間。

もうすぐ日付が変わっちゃう。

れーな…まだお仕事やってるのかなぁ?
かばんはまだ置いてあるから帰るはずはないんだけど…。

ガチャッ。


「絵里?!」

「あ…」


入り口を見たら、れーなが息を切らせて楽屋に飛び込んできた。


「な、なんしよーと?!待っとったん?!」

「だって、一緒に帰ろうって。」

「…先、帰っとぉと思ったのに。」

「約束したもん。」

「…ごめん。」

「だいじょーぶだよぉ。れーなが忙しいの分かってるから。さ、帰ろ?」

「…うん。」


自分のかばんを持って楽屋を出る。
外はすっかり暗くて、人もあんまりいない。


「絵里、怒ってなかと?」

「どぉして?」

「やって、バリ待たせてしまったやん。」

「絵里は怒ってないよぉ。そりゃぁ、寂しかったけどぉ。」


さっきからずーっとれーなはその話ばっかり。
気にしてないって言ってるのに。


「やけど、こんな遅くなってしまったし。」

「いいってば!それに、寂しかったけど、れーなと一緒に帰れるからうれしいの!」

「…ホント?」

「ん、ホント。」

「…ありがと、絵里。」


やっといつもの笑顔が戻った。
二人並んで道を歩く。


「あ!れーな、この服しっぽ着いてるんだ!」

「ん?あ、そうなんやって。レーニャをイメージしとぉけん、猫っぽくしよっかって。」


れーなが着てる服は、レーニャをイメージしてしっぽが着いてるらしい。
黒いミニスカートに黒いしっぽがちょろんってくっついてる。

夜だから見づらいけど。


「可愛ぃ。」

「にしし。よかやろぉ。」


ちょっと自慢したいのか、絵里に向かって尻尾を振ってくる。
ホント、猫みたい。


「よしよし。お尻尾つけてもらってよかったねぇ、れいにゃ。」

「にゃ?!れなは猫じゃなかよ!」

「だって猫じゃん。」

「それはアニメやけん!れなはれな!人間!!」

「分かってるよぉ。」


ちょっとからかっただけじゃん。
すぐムキになるのも猫っぽいよねぇ。


「あ…もぉ日付変わってしまっとぉ。」

「嘘?!」


携帯で確認したら、確かに日付は変わっていた。
あ〜あ…帰る方法ないよぉ、絵里。


「絵里、帰れると?」

「ん〜…タクシーかな。」

「泊まる、れなん家?」

「え、いいの?!」

「よかよ。タクシー代払うよりはよかやろ?」

「うん!」


やった!れーなの家にお泊りぃ。

明日はオフだし…今日はれーなといーっぱい遊ぼっ!





从*´ ヮ`)「なんよ、この終わり方。」

ノノ*^-^)「微妙だよねぇ。」

続きがあるんすよ、続きが!

从*´ ヮ`)「あ、そうなん?」

ノノ*^-^)「どんな続き?」

裏っす、裏。

从*´ ヮ`)「お!れなの出番やん!」

ノノ*^-^)「うぇ〜…また絵里がいじめられるぅ。」

さて、それはどうでしょうかね。

从*´ ヮ`)「???」

ノノ*^-^)「何?絵里の逆転?」

かも。

从*´ ヮ`)「狽サ、それだけはいかん!絵里がれなをいじめるん?!」

ノノ*^-^)「やったぁ!うへへ〜、れーなぁ、覚悟ぉ!」

从*´ ヮ`)「うにゃぁっ!!」



裏へ続く…

前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ