Sweet Room

□照れ屋なサンタさん(田×亀)
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「で、れーな。」

「サンタ!」


…サンタで通せと。
あの、バレバレなんだけどなぁ、れーなって。
ま、いっか。


「サンタさんは、何かくれるの?」

「……」


え、だ、黙ったまま?!
あの、サンタって何かくれるんじゃないの?!


「あの、サンタさん?」

「…絵里にプレゼントはないと。」


…うぇ?!うそ、うそ!何で?!

絵里、れーなからのプレゼント楽しみにしてたんだけどぉ。


「何で?!れーな?!」

「だけん、サンタって言っとぉやろ!!」

「いやいやいや!もうれーなって分かるから!」

「分かっとってもサンタって言うと!」


…強制?
まぁ…いいけどぉ。


「えっと…サンタさん?何で絵里にプレゼントがないの?」

「…絵里が、今年はいい子にしとらんかったけん。」


…あれ?亀井さん、何かしましたっけねぇ?

えっとぉ、仕事で失敗とかはまぁあるけどさ…れーな関係で悪いことした?


「サンタさん、絵里、いい子にしてたよ?」

「しとらん。」

「何で?悪いことした?」

「した。」


嘘ぉ?!はっきり言われた…。

え、え、待って。考えるから。
絵里、考えるからね。


「…あ!待ち合わせに遅刻したの怒ってるわけ?」

「違うと。それ、いっつもやけん慣れた。」


いっつもって…そんな毎回じゃないもん!
三回に一回ぐらいだもん!


「じゃぁ…絵里がれーなの分のお肉食べちゃったこと?」

「そんなことしとったと?!」


あ、え、知らなかった?!
あ…カミングアウトしちゃったよ、絵里…。


「こ、コンサートでさぁ、れーな、お肉残したまんまで行っちゃったから…。ほら、冷めちゃうとか思って…」

「冷めても食べると!」


…うぅ。でも、これも違うの?
絵里、悪いことしたっけ?

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