Sweet Room
□怪盗レーニャ（田×亀）
1ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
「え？！れーな、また声優やるのぉ？！」
「そうっちゃ！すごかろ！！」
楽屋でのんきに話してたら、そんな大ニュースが飛び込んできた。
「しかも、れなをイメージしとんが主役なんやって！」
「うっそ？！」
「すごかろぉ。にしし…」
にししって…うわぁ、いいなぁ。
「絵里も主役になりたいよぉ。」
「絵里もやっとぉやん、ジュエルペットで。」
「あれは主役、絵里の声だけど絵里をイメージしてはないでしょ？」
「ま、そうやけどね。」
「いいなぁ…」
れーなのキャラがアニメになるんだぁ…絶対見よ！
「いつから始まるの？」
「一月。」
「まだまだだね。」
「でも、あっという間に来るけん。楽しみに待っとくとよ！」
「うん！」
れーなも気合入ってるなぁ。
絵里もがんばんないと！！
インタビューとかが終わって、絵里たちはぞろぞろと帰る準備をしてたら…。
「じゃ、れな、先に行くけん！」
え？
え？！
れーな、絵里と帰んないのぉ？！
「あ〜、絵里、ごめん。れな、アニメの打ち合わせ…」
あ…そっか。
忙しいもんね。
「いいよ。頑張ってね、れーな！」
「うん！」
楽屋を飛び出してれーなは次の仕事へ。
忙しいもんね。
絵里はれーなを応援する側に回るんだ。
「おはよぉ。」
「お、絵里。今日は遅刻しとらんのやね。」
「そんな毎日遅刻なんてしませんよぉ。」
楽屋に入ったら、愛ちゃんにからかわれる。
いくら絵里だって、そんな遅刻しませんって。
週に三回ぐらいですよぉ。
え、多い？
いやいや、これでも少ないんだよ？
「あれ？れーなは？」
「今日はアニメのアフレコらしいよ？だから、撮影も私たちと時間ずらしてするらしいよ。」
垣さんが教えてくれる。
それはいいんだけど…てことは、れーなと一緒にいられないのかぁ。
うぅ…寂しいなぁ。
「ほら、亀！うなだれてないで着替えておいで！」
「うぅ…垣さぁん。」
「な、何？」
「絵里を癒してくださぁい！！」
「うぇえ？！」
「こら、絵里！あーしの垣さんに何するんやっ！！」
「だってぇ！」
「ほら、さっさと着替えてくるやざ！」
愛ちゃんに怒られたぁ。
うぅ…だってぇ、れーながいないと寂しいんだもん。
早く戻ってこないかな…。