企画部屋
□バレンタイン2日前
1ページ/1ページ
「パーラーリーパーリ、パーリパリー♪」
フランスはバレンタインデーに愛する恋人に渡す為のチョコを作っていた。
恋人にあげるのだから、愛情をたっぷり入れて・・。
喜んでいる顔を想像するとなんだかこちらまで嬉しくなった。
自然に顔が笑顔になる。
こんな顔をアイツに見せたら絶対キモいとか言うんだろうなー、とか色々思った。
その時、つい最近買い換えた携帯が鳴った。
開けるとどうやらイギリスからのようだ。
アイツから掛けてくるなんて珍しい。
何があったのだろうか。
「やあ、ハニー。元気かな?お兄さんはお前と最近会ってないから少し寂しいなぁ。」
「うぜーんだよ、ヒゲ!」
「うわー、ひどい。ひどいわ、イギリス。」
「うるせーんだよ、まあ今はこれ位にしてやる。今から俺が要件を言うからよーく聞いておけよ?」
「ん、オッケー。」
「いいか14日と15日は何も予定を入れるなよ!いいか分かったかそれとこれは別にお前と一緒にいたいとかそんなんじゃなくて俺のためなんだからな!!」
「・・・・・えーっと、つまり14日と15日はお前と一緒に過ごしたらいいんだね?」
「あ、ああそうだ。」
「うん、分かった。てか、もとからそのつもりだったし。」
「お、そうか・・、じゃ、じゃあな!!」
プツッ―――――ツーツーツ――――――
なんだか一方的に言って切ったな、アイツ。
まあ、これで2日はアイツと一緒にいてやれる。
これでまた、俺の幸せが増えたな。
あー、明後日が楽しみだなー!
バレンタイン2日前END