企画部屋
□バレンタイン当日
1ページ/2ページ
「ふーふーふふーふふ、ふふふふーん♪」
歌を歌いながら道を歩いているのはフランスという男だ。
俺は今日こいつと一緒に今日と明日を過ごすことになっている。
浮かれた顔をしやがって、ムカつくな・・。
そんなアイツが向かう先はもちろん俺の家。
あ?なんで俺があいつが今何してるかとか分かるかって?
それは俺の家の奇跡でこの水晶にアイツと映し出してるからな!
別に盗撮とかじゃねーぞ、断じて違うからな!
さて、アイツはもう少しでココに到着する。
それまでに俺がしなければいけないことはタただ一つ。
ボワァアアンという音と一緒に白い煙が辺りを覆った。
煙が引いて現われたのは、もちろん俺だが、いつもと違う。
衣装が天使の、つまりブリタニアエンジェルのものになっているからだ。
その時、運が良いのか悪いのかチャイムが鳴った。フランスがやってきたのだ。
俺はにやり、と不敵な笑みを浮かべ玄関へ急いだ。
ドアを開けると、もうそこにいるのが俺であろうと誰であろうと構わないような速さで抱きついてきた。
きっと俺がそこにいると確信してしているのだろうが。
「イギリスー!!!会いたかったよ!!今日は呼んでくれてありがとう。」
ちゅっと、挨拶代わりに頬にキスをして満面の笑みを浮かべこちらを見てきた。
「あ、・・・・・・・あれ・・?」
見ていて思わず吹いてしまいそうな顔の引きつらせ方だった。
あまりにも傑作すぎて写真に撮っておきたい位だった。
「よお、久しぶりだな。元気だったか。」
「うん、元気だったけど・・・・」
明らかに俺の格好を気にしていた。
まあ当然だろう。俺がこの格好をする時は奇跡を起こす以外は無いからな。
あ、でもこの間フランスにチェスで負けてこの格好でシたんだっけ。
まあ、そんなことは置いといて、
「じゃあ、いくぞ!あと、反対意見は認めないからな」
「何言ってんの!?しかも最後のアメリカのパクッたでしょ!?」
「ほあた!」