企画部屋
□2月15日
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今は明け方。
いつもなら熟睡して起きる気配も見せないんだけどなぜか今日に限って目が覚めてしまった。
もう一回目を瞑れば良い話なんだけど、なんだか俺の本能が眠るなと言っているように思えて寝付けなかった。
さて、どうしよう。
今日は2月15日。
世間で言うバレンタインの次の日。
当初の予定なら昨日にイギリスとウハウハしてもう今はお休み中〜、みたいな感じだったんだけど、なぜか今横にいるのは女の子。
しかもかなりの美人さん。
まあ、こんな子でもイギリスなんだけどね。
昨日はせっかく奇跡とやらで女の子になってくれたイギリスとイチャイチャしようと思っていたのに、なぜか昨日だけものづごくガードが固かった。今までなら、ゴリ押しでなんとかいけたけど、もう近付くなり却下された。
なんだろ、女の子の体でするのは不安なのかな?
にしても、なんで女の子?
そんなことを一人で思っていたら横が動く気配がして咄嗟に目を瞑ってしまった。
横にいるのはイギリスしかいないが、コイツも目が覚めたのか?
目を瞑りながらでも感じる音を頼りに今起こっている状況を考えてみる。
でも、どう考えてもイギリスが俺に覆いかぶさっているようにしか見えないんだけど。
こっそり薄目を開けてみると予感的中。
まったくその通りだった。
一瞬寝ぼけているのでは、と考えたがどうやら向こうも覚醒していた。
「ふらんす・・・・・」
ちゅ、と可愛いキスを俺の唇に落としてくれた。
何この子。ものすごく可愛いんですけど!?
普段なら頼んでも自分からキスなんてしない子だったのに!
どうしよう、これは俺が試されているのだろうか。
だとしたら、行くしかない。
そう思い、目を開けるともうそこにはイギリスは居なく聞こえるのは規則正しい音だけだった。
寝ぼけていたのか?
いや、でもあれは完全に起きていた。
でも、なんで?
今はそんなことより俺のこのもう時はもう遅かった的なアレをどうにかしなくては。
俺はトイレに直行した。