桜蘭高校ホスト部【完】

□有名な裏番長
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「おい、真綾」



俺が呼び掛けると同時にゆっくりと振り返る彼女。
そして、俺を認識すると笑顔になって、ほほ笑んだ。




「―――君!
 久しぶりだねー。
 学校1ヶ月も休んでなにしてたの?」



家が近所ということがあり、小さいころからずっと一緒にいた少女。
物心ついたころにはもう気になっていた気がする。
幼稚園、小学校、ずっとクラスが一緒だったこともあり、付き合いは長かった。
だから、こいつのことは何でも知っていると思っていた。



才色兼備な美少女。
詳しいことは分かんないけど、家の借金のためにコツコツと働いて、絶対に人に弱みをみせない少女。
いつでも一生懸命で、精一杯生きていて―――



「お前こそ・・・こんなとこで何してんだよ・・・」



純粋でそして―――



「えーと・・・、悪人退治?」



そういって、いつものように笑う少女は、暗闇でもよくわかった。
体中に返り血を浴びて、右手には分厚い札束。
左手には血のついた釘バット。
彼女の後ろで倒れているのは、ここら一帯で最近暴れまわっていた暴走族のグループだ。
よく衝突してたから何人かは顔が割れてる。



「真綾お前・・・」

「正当防衛だから」








可憐で、こんな血なまぐさい世界とつながっているとは思ってなかった。








1 ...
『どっちが妹?』

2 ...
『少女の秘密』

3 ...
『team 結成祝宴会★』

4 ...
『新しい転校生!?』
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