信じてるから

□カロリーオーバー
2ページ/4ページ

「おはよう二人とも〜」



しばらくして、ピーターが眠そうに、欠伸を噛み殺しながらやってきた。
その後ろには、ルーピンとシリウスが続いていて、とうとう残りの三人も揃う。



「おはようー」

「おはよう」

「君たち遅いよ!
早くしないと朝食食べ損ねちゃうじゃないか」



向日葵とリリーの挨拶に便乗して、ジェームズが明るく、そして偉そうに言った。



「うるせぇよ。
もともとはてめぇが原因だろ」

「そうだよジェームズ。
僕らずっと君を待ってたんだけど」

「ジェームズ、寝坊でもしたの?」



シリウスとリーマスの言葉に、大丈夫?と心配そうにジェームズを見る向日葵。



「どうせ、新しいイタズラでも考えてて夜更かししたのよ。
自業自得だわ」



少しも気にする様子もなく、食事に戻りだすリリー。
そんなリリーの態度に臆することなく、ジェームズは瞳を更に輝かせて言った。



「さすが愛しのリリー!
僕の夜の行動はお見通しってわけかい?」

「いや、あなたいつもそれでしょ」

「リリーじゃなくても分かるよ、それ」

「単純だもんな、お前」

「あはは」



ピーターまでも、否定することなく、苦笑いで流したのだった。



「まったく、みんな酷すぎるよ!
僕に優しくしてくれるのは向日葵だけかい??
友達だと思ってたのにさー」



どうやら、ジェームズは拗ねちゃったみたい。
大人しく、リリーの隣に腰を下ろしたのを皮切りに、残りの三人も、各々座りだした。

こうして、朝の食事が始まりだす。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ