桜蘭高校ホスト部【完】
□スイーツパーティー
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2 ・・・
「というわけで、頑張るぞ真綾ちゃんチームー!!」
『あ、あはははは・・・。』
「がんばるぞハルヒチームー!」
「「おぉー!!」」
「勝手にしててください・・・。」
ふてくされるハルちゃんと真綾をよそに、お菓子作りに向けての特訓が始まりました。
チームわけの結果はこう。
真綾チーム
●真綾
●ハニー先輩
●モリ先輩
●きょや先輩
ハルヒチーム
○ハルヒ
○キング
○双子
++++++
「つまりだ、真綾。
お前とハルヒをリーダーに二つのチームをつくる。
そのメンバーでお菓子を作りあい、全体売上総額の一番高いチームの勝利。」
『ただ、お菓子作るだけなら別にそんな勝負する意味なんて―――』
「ちなみに、勝ったチームは負けたチームのおごりで高級レストラン○△○×☆で食事だぞ?
負けたら払え。」
『キング。
それってどれくらいかかるんでしょうか?』
「ん?
そうだなぁー。
俺が前にそこに行ったときは20万はくだらなかった気が――――」
『はいっ!
じゃあ、勝負に熱心に頑張らせていただきたいと思いますっ!!』
間髪いれずに返事を返す。
「真綾ちゃん、何納得させられてるの!?」
『だって、おごりなんて・・・真綾払えないし・・・。』
そんな、真綾が賛成したらもう誰も反対意見いう人いないじゃんっ!と憤るハルちゃんに深く謝る。
ごめんね、ハルちゃん……。
真綾の立場はここではかなり低いの。
あと、真綾にお金は今ないのよ……。
心の底から悲しくなってくる。
「鏡ちゃん鏡ちゃん、チームってもう決まってるの〜??」
「いえ、それはこれから・・・。」
「じゃあさ、僕真綾ちゃんと組みたいなッ!
真綾ちゃんは僕のお手伝いさんなわけでもあるしねぇ。」
『(びくっ・・・!)』
後ろから嫌なセリフが聞こえるよぉー!
お手伝いさんとか言ってるけどなんか(下僕)ってついてそうな感じがするよー!!
「崇はどっちにする??
真綾ちゃん?ハルちゃん?」
「俺は光邦のいるところでいい。」
「崇も真綾ちゃんねっ!」
「あ、じゃあ鏡夜!
俺は父親としてハルヒとチームを組むぞっ!」
「別に父親じゃないでしょう。」
「「殿が参加するなら僕達もハルヒのチームってことでっ!」」
「ということは人数的に俺は真綾のチームか。」
な、なんか勝手に決まったァあああああああ!?
++++
「いいか?
別に食事代を持つのは構わないが、せっかくのコンテストだ。
客足を増やすためにも、おいしいお菓子をつくるぞ」
「「おー!!」」
「おー・・・。」
テンションの高い3人の先輩がたを前に、真綾はテンションただ下がりデス・・・・。
「真綾、ここはプロの腕前の見せどころだろ?
負けないようにがんばれよ」
「大丈夫大丈夫!
真綾ちゃんはすごいもんっ!
負けたりしたらお金払えないのは真綾ちゃんだしねっ!」
「(こくん)」
『・・・。』
なんなんでしょう・・・。
この熱血的なノリとこの北極点に近い寒さ。
どうして・・・。
どうしてこんなことになったのですかぁああああああああああああああああ!?