雲雀×骸
□君に触れることは罪?
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僕の雄は欲情を激しく主張していて、これ以上ないくらい固くなっていた。
暴走する僕の身体は骸を強引に押し倒した。有無を言わせない。
ズボンのチャックを下ろして、骸の顔面に自分の雄を差し出した。
「舐めて」
オッドアイの瞳が驚愕に見開かれる。そんな反応など構わず、骸の口に雄をあてがう。
唇が触れている。それだけなのにとても気持ち良い。どうかしてるけど、さらに硬度を増したのがわかった。
暫くして、骸が怪しく笑う。
僕を軽蔑するような眼差し。
オッドアイが揺れた。
「仕方ないですね」
さっき僕と絡めた舌で、雄を優しく撫でるように舐められる。
「く、ぁっ……」
喘ぎ声が漏れるとは思わなかった。ちょっと驚く。
どうしよう、与えられた快感とこの体勢にすごく興奮してしまう。
頬は朱に染まりきって、僕を責めるように瞳を揺らしながら、ピンク色の舌で僕のモノをぬるぬると舐める骸は官能的で、さらに煽られているような気がした。
喘ぎ声を我慢するのですら難しい。
与えられる刺激が強烈過ぎて、頭が真っ白になる。
骸がこんなに巧いなんてことも、こんなに溺れることも予想外だった。
「感じやすいんですか?恭弥くん」
「…っ、う、るさい…ねっ……、あっ、ああっ」
大きな快感の渦に身体がビクビクと大きく反れる。
溜まっていたものが解放されて、ひくんひくんと微かに脈打つ。
突き付けられた快感に頭が動かない。回転が鈍い。白い霧が掛かったように。そこで快感だけが存在を強く示す。
一体、これは何だ。
抗うことも逃げることも許されない。
「恭弥くん」
骸が僕の名を呼ぶ。
それにはなにか詰るような響きがあった。
やっと焦点が定まりかけた瞳に骸が映る。
悲しげなオッドアイに、涙が薄く浮かんでいた。
しかしそれは零れ落ちることを許されないかのように、そこに留まっていた。
「どうしたの?」
驚きを隠せない。鼓動が速まる。
どうして、君が泣くの。
骸の悲しげな顔は多分初めてではないだろうか。今まで少しも見せなかったと思う。
動揺しながらも、骸の肌にそっと触れる。
指先が触れた瞬間、乾いた音が小さく聞こえて、手の甲にヒリヒリした痛みが走った。
一瞬、何が起こったのかわからなかった。
「触らないでください」