短編集
□俺様兄貴とやっぱりバイバイ?
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「え…?」
ドキッとした。
そんなわけないのに…
知博さんが、そんな事するわけないのに…
完全に不安を脱ぎ去ることが出来なくて
私は歩みを止めた。
「何してんだ?」
後ろから聞こえた声。
それは紛れも無く、校長室の中で聞いた声で
知博さんのものだった。
今は、会いたくない。
会ったら問い詰めてしまいそうになるから。
だから、私は走り出した。
「絵里子っ!?」
隣で友達がビックリしたような声を上げたけど
私は気にせず走った。
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