短編集

□SS。
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【私の可愛い後輩クン】


今日も私は一人朝練を行っていた。

吹奏楽たるもの、朝から練習を怠ってはいけない!

なんて思ってるのは私だけ。
他の人は放課後しか練習しに来ない。

だけど、私はこの朝の時間が好きだった。

それは一人になれるか…


「おっはようございまーす!!」


人の物思いをぶち壊してるんじゃないわよ!
私は声の主の方を思いっきり睨みつけた。
声の主は一つ下の同じサックス吹いてる後輩。
まぁ、普段はこんなだけど…楽器に触ると真剣になっちゃうんだよね…
って私、今こいつの事見つめちゃってた!??
勘違いしたヤツがひっついてきた

「ルイ〜♪」
「……。」

気安く名前を呼ぶので、軽く無視。
サックスを吹くヤツは確かに格好良くて、ドキドキするけど…
でも、これはそういうドキドキなんかじゃ…

「ルイルイ♪俺に見惚れちゃった?」
「ウザッ!!」
「ひどっ!!俺、こんなにルイのこと好きなのに…」

よよよ、って泣き真似をするヤツ。
冗談じゃない!
私がドキドキするのは楽器を持ったあんたで…
って違うっ!!
私、私は…

なんて考えてたら、ヤツが私の頬に軽くキスをした。

「へっ!??」

ビックリしてヤツの方を向く。

「ルイ、俺本当にルイのこと好きだよ。」
「なっ…」

いつも楽器を触っているときよりも真剣な目。

「何で、楽器持ってるときみたく真剣なのよ…////」
「ルイは楽器よりも大事だからね。」

そう言ってヤツはふわっと笑った。

「卑怯っ////」

意地悪なアイツに振り回される毎日。

嫌なのに
目で追ってしまう

アイツは

私の…

私の可愛い後輩クン。


END

†††††††††††††
ルイ様に捧ぐSS

後輩×先輩と言うことでしたが…
こんな感じでどうでしょう??

リクありがとうございました!
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