短編

□忘れてしまった
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君の声

忘れてしまった。

もう、かれこれ光義とは話してない。
別にあいつは俺と話さなくてもまったく支障が無いっていうんだから、しょうがないのかもしれない。
どんなふうに話してた?
どんな声で、語りかけてくれた?
どんな声で俺を高めていった?

もう忘れてしまった。
忘れなくなんか無いし、忘れたくなかった。

でも、しょうがない。

そうだろ?


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