短編

□続・忘れてしまった
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いつからだったか、光義に向けられる史郎の目は熱を帯びていて、光義はそれに気づいていた。
それはまるで、自分によってくる女たちのそれと同じで。

「なぁ、シロ。ヤってみる?」

史郎はその言葉にきょとんとして、首をかしげた。
史郎はそこらの女よりも綺麗だ。迫力美人ってやつ。逆にそんなかわいらしい仕草に少なからずも欲情した。
光義はそんな史郎のこともお構いなしに、ベッドに史郎を引き寄せて行為に及んだ。

史郎は最初強い抵抗をみせるも、徐々に快楽におされ、ゆるゆると光義との行為に身をゆだねていた。

それから、自分から史郎を恋人とした。
面倒くさい女よりも、楽な男を恋人とし、女には遊びでいいなら、といろんな女と体を重ねた。
その時の光義には、一人の女に縛られずにいろいろな女と遊びたかった。そのために。

利益があるから、史郎を恋人にした。
そして、体の相性がばつぐんにいい相手。
ただ、それだけの恋人。


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