想像のままに書いちゃおう!!
□機械ココロ
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それから30分後。
「ただいまヨー」
元気よく家の中に向かって声を出したのは依頼をこなしてきた神楽だった。
「マダオー、居ないアルかー。あ、定春足拭くアル」
神楽の後ろに居た定春に玄関の横にひかれている布を指差して言い、定春がちゃんと布で足を拭くのを見てから神楽は家の奥に行く。
「マダオー?」
家の中にある引き戸をガラガラと開けて居るはずの人物の名前を呼ぶが、返事が返ってくることは無かった。
「どこ行ったアルか、マダオ。ん、なにアルか?」
神楽が手に取ったのはテーブルの上に置かれた手紙だった。
その手紙を読んでいく神楽の手に徐々に力が込められ、手紙に皺が入る。
「マダオがヤバいネ!!定春!銀ちゃんの所に行くアル!!」
蛇の目傘を手に取り、定春に跨った神楽が定春を走らせる。