想像のままに書いちゃおう!!
□機械ココロ
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「…」
遠くで声が聞こえる。
「…としよう」
また一人、別の声が聞こえる。
さっきの声よりははっきり聞こえる。
俺…、どうしちまったんだ。
ここ、どこだ…?
冷たく固い感触が頬から伝わる。
どうやら俺は床に寝かされているらしい。
両手両足を縄で縛られていて思うように動かせない。
うっすらと瞼を開けて周りを見る。
俺の周り薄暗く、所々にある蛍光灯に照らされた天井に届きそうなほど高く詰まれた鉄板の大きな箱が在った。
どこかの倉庫に俺は居るらしい。
俺以外には、見知らぬ男が十数人ほどいた。
男達は円になるように座っていて、その内の男の一人が俺に気が付いた。
「ようやっとお目覚めか」
男は俺の前まで来ると俺の髪を掴み上に持ち上げる。
男の腕には傷が無数に付いた。
「随分と寝てたな?良い夢は見れたか」
俺には何が面白いのか分からないけど、傷だらけの男はニヤニヤと笑いながら言った。
「…。なんの為に俺をこんな場所に…」
「白夜叉を殺すため」
俺の言葉を遮り、そう言ったのは男達の中では細身の男だった。
白夜叉って銀さんが昔攘夷の時に呼ばれて名前だよな。
でもそう呼ばれていたのはもう30年も前の話だ。
どうして今になってその『白夜叉』が出てくる?
「俺達は攘夷戦争は経験した事は無いですが、坂田銀時が白夜叉呼ばれていたのは知っていますし、そちらのほうが格好いいじゃないですか」
細身の男は俺の考えを読んだように言った。
「読んで無いですよ」
いま、読んだじゃん!
「白夜叉はな、俺達の仕事の邪魔をしてくれたんだよ。おかげで上手く行きそうだった仕事が全部ぱーだ」
腕が傷だらけの男が言った。
「だからあんたを餌に復讐しようかなっと、思ってよ」
汚い顔が更に歪んで笑う。
「あぁ、それは俺も思います」
あんたは俺の中に入って来るな!!
「ただ共感しただけじゃないですか…」
残念そうに言うな!
ウザったい!
「え?なに?何2人で以心伝心しちゃってるの」
腕が傷だらけの男が俺を見たり、細身の男の顔を交互に見る。
「いいえ。だた、あなたの顔が余りにも醜くて死んでしまえば良いのにって、軽く思っただけです」
爽やかに微笑みながら優しい口調で細身の男は言った。