想像のままに書いちゃおう!!
□機械ココロ
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腕が傷だらけの男はよほどショックだったのか、倉庫の隅で体育座りして人差し指でのの字を書き始めた。
「俺だって好きでこの顔で居る訳じゃないもん」
グスン、と最後に鼻をすする。
本当になんなんだよ、こいつら…。
早く家に帰りたい。(涙)
そんな事を思っていたら、ガラガラと重い音がして音がした方に顔を向けると、俺のよく知っている人物が立っていた。
「銀さん!!神楽ちゃん!!メガ…新八君!!」
言い間違えちゃった…。
「ちょっとー!今何か言い掛けましたよね!なんですかメガって!!」
「小さいこと気にするなヨ。メガ…新八〜」
「そうだよ、メガ…新八くん。君はそんなに小さい子じゃないでしょ?お父さんはよく知ってるから。アッチの方はちいさいこともお父さん知ってるから」
「…みんなしてイジメですか?長谷川さんにまでイジメられるとは思ってませんでした…。あと言っておきますけど、アッチの方は小さくないです」
「並アルか?メガネの新八は並アルか?」
「神楽ちゃん、そうゆうのは追求しちゃいけないよ」
変な所に食いつく神楽ちゃんを止めたのは、ソッチの話しに仕向けた銀さんだった。
銀魂らしい話ししてるのは良いんだけどさぁ、
「早く助けてくれない?敵さん怒ってるんだけどー」
敵を無視してコントをしている銀さん達に、敵の男達は怒りのオーラを放っている。
「おら!お前等のせいで泰造に怒られたじゃねぇかっ!今助けに行くからな〜」
銀さんは大きく手を振って腰に付けている愛用の木刀を抜いた。
「マダオを助けるのは私ヨ」
そう言って神楽ちゃんは愛用の蛇の目傘を前に突き出した。
「僕が助け出します」
意気込む新八君も愛用の刀を鞘から抜いて構えた。
敵の男達もそれぞれの武器を握りしめる。
互いに睨み合い、どう出るか伺っている。
だかその睨み合いは長くはなかった。
銀さん達が踏み込むのと同時に敵の男達も踏み込み武器で襲い掛かった。
刀がぶつかる音。
銃弾が撃たれる音。
ハンマーのような重い物が落ちる音。
その音に混じって、うめき声が聞こえる。
俺は黙ってそれを見ることしか出来なかった。
こんな時、たまさんのような闘いにも優れているロボットだったらよかったのに、と強く思う。
「ぐあぁ!!」
「神楽ちゃん!!」