想像のままに書いちゃおう!!

□機械ココロ
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気絶した男の近くにある刀を地面に突き刺し立てて、切り落とされていない片方の腕に切り込みを入れた。

切り込み口に歯をたててる。

人間に近付けるためにロボットは全身を人間の皮膚に近いシリコン素材の皮を被る。

俺はそれを剥がしてロボット本来の鉄の腕にした。

俺は襲い掛かる敵を倒して銀さんへと近付く。

後もう少しという所まで来た俺の体は、敵の攻撃を受けすぎ中古のロボットより酷い状態になっていた。

左足は動かすための線が切れて動かないし、腹や顔は皮が剥けて中が見えている。

そんな状態でも銀さんの傍に行きたいと思うのはオリジナルの長谷川泰造の記憶(データ)があるからだろうか。

エラー

エラー

直チニ機能ヲ停止シテクダサイ。

エラー

エラー

あぁぁ、煩い警報が鳴り始めた。

ガラスの瞳にerrorと赤い文字が点滅する。

あぁぁ、煩い!

今、エラーとかどうでも良いんだよ。

俺は銀さんの傍に行かなきゃ行けないんだから!

頭の中で鳴り響く警報を無視して俺は闘った。

神楽ちゃんも新八君も闘っているんだ。

こんな所でくたばってられない!

エラー

エラー

直チニ機能ヲ停止シテクダサイ

エラー

エラー

銀さんの所まで後2、3メートルというところまで来た。

後少し、あと少しで手が届く。

だけど神様はその願いを叶えてはくれないみたいだ。

ザシュッ!

グサッ!

と言う音をたてて俺の体に何かが突き刺さった。

視界を下に向けると、三本の刀の先が、腹に突き出していた。

エラー

エラー

直チニ機能ヲ停止シテクダサイ

エラー

エラー

さっきより警報が煩く頭の中に響く。

「これで終わりだな」

腕が傷だらけの男が俺の後ろから言った。

「白夜叉も倒せましたし、あなたは用済みです」

男達の中では細身の男が俺の後ろから言った。

「ふ、ザケ、る、な!!!」

「「「ぐあぁ!!!」」」

俺は叫び全身に力を入れると、切れた線に刀が触れて高圧電流が刀を持っていた男達を襲った。

高圧電流に打たれた男達はブルブルと体を揺らし丸焦げになって倒れた。

焦げた肉の臭いが鼻を突く。

エラー

エラー

エラー

直チニ機能ヲ停止シテクダサイ

エラー

エラー

エラー
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