想像のままに書いちゃおう!!
□コンプレックス
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「おっはよーー!!」
「うわ!」
ブニィ〜。
学校に向かうため、坂道を一人で歩いていた俺に後ろから元気よく声を掛けるのと同時に抱きついてきたのは、幼なじみでもある銀時、通称銀ちゃん。
相変わらず胸が大きいな…。
先ほどから背中に当たっている銀ちゃんの胸の感触を感じながら俺は心の中で思った。
「いきなり抱きつくなよ!ビックリするから止めろって言ってるだろー」
そう抱きついている銀ちゃんに言えば、
「油断してる泰ちゃんが悪い。無防備になちゃいけないって、アレほど言ったのにな〜んにも分かちゃいないねぇ。仕方無い、本当はやりたく無いけど、罰を与えます。学校に着くまでこの状態で歩いて貰いまーす!」
「…ハァ…」
また出たよ、銀ちゃんの悪い癖。
銀ちゃんは何かに付けて罰だ、罰だ、と言っては俺の嫌がる事をさせる。
この状態だって、出来ることなら今直ぐに銀ちゃんから離れたい。
でも、いざ離れたら離れたで、もっと嫌な事をさせられる。
だから我慢。
周りから白い目で見られようと、俺は我慢する。
今、この時を我慢すれば、酷いことにはならないはずだ!
そう自分にいい聞かせ、俺は学校に向かって歩いた(めちゃくちゃ歩きにくい)。
それにしても、やっぱり銀ちゃんの胸はデカいよな…。
歩く度に感じる柔らかな感触。
女の子特有の存在感が俺の背中にビシビシ伝わってきて、羨ましい、と思ってしまう。
銀ちゃんの胸は小さく見てもFカップはある。
それに対して俺の胸はAカップ…(AAカップだがAカップと言うことにする!)。
あ〜ぁ、今の状態が拷問されてるかのように苦しい。
身長は俺の方があるのに、なんで胸は大きくならないんだ?
はっ!
まさか、身長に胸の栄養もっていかれてるとか!!
そんなのイヤだ〜〜〜!!!
銀ちゃんの胸のせいで俺の頭ん中は俺の胸の事でいっぱいだ。
言っておくが、俺は決して変態ではない!
「はい!これで罰は終了〜」
「!」
胸の事ばかり考えて歩いていたから、銀ちゃんの声が聞こえるまで学校に着いたなんて気付いていなかった。
「今度からは無防備に歩いてたらダメだからな。分かったか?」
「あ、あぁ…、分かった」